Matsumura 松村組

Technology

05.構造・構法関連

RCS構法

RCS構法は、柱をRC構造・梁をS構造とし柱梁接合部に充填するコンクリートを、ふさぎ板と呼ばれる鉄板で覆って拘束し、S梁が柱を貫通する梁貫通形式のRCS混合構造とすることにより、製作納期が長い大型鉄骨柱材をなくして、長大スパン建物の着工と完了を早く行える工構法です。一般財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明(GBRC 性能証明 第23-09号)を取得しています。

RC柱、S梁で構成し、納期が不利な鉄骨を柱部材に採用しない
支圧板の機能も有するふさぎ板で柱梁接合部を覆ってコンクリートを拘束するディテール
S梁がRC柱を貫通する梁貫通形式
柱梁接合部に接続されるS梁の段差・偏芯に対応可能
柱梁接合部内のS梁ウェブに設置するダブラープレートによる補強対応が可能
ブレース付きラーメン構造に対応可能

松村組免震構法(MABIS)

松村組免震構法(MABIS)は、地震に対して安全で安心して暮らせる快適環境提供いたします。低コストでメンテナンスフリー、施工も容易なMABISは、病院、事務所、共同住宅などで採用されています。

兵庫県南部地震の震源地より約30km離れた震度6の激震下の松村組技術研究所の免震建物(研究棟)で、免震構法の有効性を実測データにより証明しました。免震構法が大地震に極めて有効であることを大地震に遭遇することにより実建物として初めて実証されたとして「日本免震構造協会普及賞」を受賞しています。

積層ゴム用多段スライド式耐火被覆法

用途上はデッドスペースとなる免震層を部屋として有効に活用できるように、積層ゴム免震装置用の耐火被覆を開発しました。取り付け・取り外しが簡単なため、装置の点検も容易に実施可能です。

超高層RC造建築システム(MHR-100)

耐震安全性を確保する構造設計手法、高強度コンクリートなどの品質管理手法、工程の合理化を図った施工システムなど、松村組の総合的な技術力を結集しています。

CFT(コンクリート充填鋼管)構造

CFT(Concrete-Filled steel Tube)構造柱は鋼管にコンクリートを充填した柱です。

優れた構造性能

充填コンクリートとそれを拘束する鋼管との相乗効果で、鉄骨造より建物の揺れが少なく、柱の断面も小さくできます。

無耐火被覆の柱も設計可能

充填コンクリートの存在により鉄骨柱の耐火性能が向上するので、耐火被覆の無い柱とすることもできます。

現場作業の省力化、工期短縮可能

SRC造柱に比べて型枠、鉄筋工事が省けるので工期を短縮できます。

実大モデル柱圧入実験
CFT構造柱を実物件へ適用するに先だって、実大モデル柱を用いて圧入実験を行いました。一般強度と高強度の2種類の高流動コンクリートを柱脚から圧入した結果、フレッシュ性状、充填性、硬化後の品質などに問題なく確実に施工できることを確認しました。

適用建物
複数階の工場・倉庫・ショッピングセンターをはじめ、高層の住宅・ホテルなどの建物に適用できます。