01.基礎・地盤関連
SPACE21工法
「SPACE21工法」は、低空間・狭小場所等の条件下で既製杭(鋼管杭およびコンクリート杭)を効率的に施工するために開発された、油圧式全回転既製杭中堀り工法です。杭打機を軽量・小型に開発することにより、従来の杭打機では施工が困難であった条件下での施工を可能としました。 平成元年にSPACE21工法協会を発足し、本工法の普及及び技術の向上に努めています。 すでに公共機関も含め456件の施工実績があります。 (令和2年3月現在)
- 機械本体(SPR-600,800,1000,1200)は、重量5.1t~13t、最大寸法は2.8×2.2×2.0mと非常にコンパクトであり、掘削底等に容易に搬入可能です。また、桟橋等の仮設備が簡略化されトータルコストの低減が図れます。
- 従来の杭打機のリーダーが不要のため、空頭ロスが大幅に改善され、低空間における短尺継ぎ杭施工に大きな効果を発揮します。
- トラクションユニットを装備することにより、自走可能となり狭隘な場所での杭間移動時の効率化を図れます。
- 杭種・杭径は鋼管杭φ400~1200mm、PHC杭φ500~800mmと幅広く、打設可能長は50mを標準としています。
- TEL
- 03-5210-6152
- FAX
- 03-5210-6180
拡縮コラム工法
建設技術審査証明書を取得
拡縮コラム工法は、拡縮機構と正逆同時回転機構に特徴のある深層混合処理工法であり、空掘部を有する場合に効果的です。拡縮方式によって、空掘部を縮小径、改良部を拡大径で地盤改良することにより、掘削撹拌時間の短縮、排土量と改良材の削減、及び構造物築造時の掘削時間の短縮が可能となり、環境に優しく、高品質で経済的な施工を実現します。平成16年10月には(一社)日本建設機械施工協会より建設技術審査証明を取得しました。現在、「拡縮コラム工法協会」を発足し、本工法の普及及び技術の向上に努めています。
- 空掘部の排土量の発生が従来工法の1/4以下
- 拡縮機能により工期短縮・コスト縮減が可能
- 高度な撹拌能力により適用地盤が広い
- コラム径がφ1,000~2,000mmの大口径
- 集中管理システムによる適正な施工管理
- TEL
- 03-5210-6152
- FAX
- 03-5210-6180
ソイルセメント改良体工法(PSPⅡ工法)
ソイルセメント改良体工法(PSP工法)は、仮設山留め壁を建物を支持する本設の地盤改良体として利用する工法です。2020年3月、PSPⅡ工法として(一財)日本建築総合試験所の建築技術証明(第02-22号 改2)を改定しました。
今回の改定で、PSP体(ソイルセメント改良体内に鉄骨が挿入された構造体)に常時あるいは地震時の押込み荷重が作用する場合に加えて、地震時に引抜き荷重が作用する建物に対しても適用できるように設計・施工法を確立することで、適用の拡大を実現しました。
- コスト低減及び工期短縮
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塔状比の大きい中低層建物では、地震時に建物基礎に大きな引抜き荷重が作用する場合があり、引抜き抵抗のための杭や本設地盤アンカーを別に構築したり、あるいは掘削深さを大きくして基礎底に厚いコンクリートを打設してその重量で引抜き荷重に抵抗しています。このような例に対してPSPⅡ工法を適用できればコスト低減と工期の短縮が可能です。
- 環境保全
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仮設材であった山留め壁の芯材(H形鋼)を本設利用できることで建設資材の削減が図れ、環境保全に寄与します。
地震時の引抜き荷重が作用する地上9階、地下1階の建物に本工法を適用した場合、地盤アンカーを設置して地震時の引抜き荷重に抵抗させる方法に比べ、工期を10%程度短縮、コストは10%程度削減となります。
HBW工法
HBW工法は、仮設山留め部材であるソイルセメント柱列壁心材のH型鋼にスタッドを溶接し、後 から打設するコンクリート地下外壁と一体化させ、 本設部材として利用する工法です。地下壁厚の低減や、仮設材の有効利用などの利点があります。ハイブリッド地下壁研究会としての共同研究です。
DLW(RC地中連続壁)工法
本工法は地中連続壁を仮設の山留めとして利用する他に、本設の機能
1:二方向版耐側圧壁(合成壁を含む)
2:耐震壁
3:杭
4:1.〜3.の一部または全部の組合せ
のすべてに適用できます。
新たに開発したPP型壁間剛接継手は、継手部以外の壁と同等以上の優れた構造性能を有しているため継手位置の制約がありません。本工法は当社を含む6社(DLW工法研究会)で開発した工法で、(一財)日本建築センターの性能評価(BCJ-F1020)を取得しています。