Matsumura 松村組

Technology

03.環境関連

L&Rジオファイン工法

汚染土壌を早期かつ経済的に無害化する原位置処理工法
拡縮機構と正逆同時回転機構を備えた掘削撹拌機と処理薬剤投入システムを併用することにより、汚染された土壌を原位置で直接撹拌混合できるため、汚染物質の拡散等がなく安全かつ迅速に処理でき、工期短縮と処理コストの低減が可能です。原位置VOC還元処理や原位置重金属不溶化処理に対応できます。

原位置VOC還元処理

VOCで汚染された土壌中に所定量の還元剤をスムーズかつ確実に搬送し、高性能の掘削撹拌機(L&R機)で原土壌と還元剤を機械的に強制撹拌し、早期浄化を実現します。

鉄粉法の場合

水に増粘剤を添加した溶液を作成し、その溶液と鉄粉を所定の配合で十分練り混ぜて鉄粉スラリーを作成します。比重等の測定を行い、基準に適合していることを確認後、L&R機へ圧送して鉄粉スラリーと汚染土壌の撹拌作業を行います。

原位置重金属不溶化処理

重金属等で汚染された土壌を掘り上げずに、原位置で直接不溶化処理を行うもので、汚染物質を周辺に飛散させる心配もなく、短期間で安全かつ経済的に処理します。

お問い合わせ:土木本部 土木部
TEL
03-5210-6152
FAX
03-5210-6180

マルチ水平ウェル工法

特殊スリット管を用いた水平井戸築造工法です。地上に構造物や樹木がある場合でもその直下に容易に設置可能です。この特長を活用し、揮発性有機化合物(VOC)等で汚染された地下水の浄化工事、地下水位低下工事及び地下水の取水源工事の効率的な施工を実現します。平成18年1月に「マルチ水平ウェル研究会」を設立し、工法普及に努めています。

特殊スリット管

特殊スリット管はFRPM製で耐薬品性に優れた管です。特殊スリット管は、水溶性目地材がスリット内に詰め込まれており、管の設置中は完全に止水状態ですが、設置完了後は水溶性目地材が地下水に溶けてなくなるので、スリットが復元し水平井戸として機能します。

既存建物下でも確実かつ効果的に早期浄化を実現

地上に建物がある場合でも、影響を与えず水平井戸を構築できます。汚染部分にダイレクトに水平井戸を設置でき、大容量処理が可能です。

環型システムにより環境負荷を低減

上下に2段の⽔平井⼾を構築することで、浄化⽔が復⽔でき地下⽔位の変動や地盤沈下等の恐れが少ない です。浄化⽔(復⽔)に薬剤を溶解すれば、さらに浄化期間を短縮可能 です。

省スペース・複数築造で低コスト

汚染領域が広い場合でも、1箇所の⽴坑から⽔平井⼾を複数築造できるため、平⾯的に広範囲にわたって浄化が可能です。また、施⼯機械の⼩型化により、狭い場所での施⼯が可能です。

効率的な地下水位低下工事を実現

通常の地下水位低下工事では、鉛直井戸が一般的ですが、地上に樹木がある場合や地上が斜面になっている場合はその直下の井戸設置は容易ではありません。本工法では近傍の立坑から水平方向に井戸を設置しますので、地上の状態に関係なくその直下に容易に設置可能です。

独自の解析技術により最適な方法を提案

循環モデル(復水機能)に対応した独自の解析ツールを開発いたしました。事前検討の段階でシミュレーション解析を実施し、効率的な浄化方法、工期の算定等を行います。

お問い合わせ:土木本部 土木部
TEL
03-5210-6152
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03-5210-6180

VSAP(ブイサップ)

揮発性有機化合物(以下「VOC」という)で汚染された水を特殊気散ノズルに通すことで、水中のVOCを気散させ、汚染水を浄化する装置です。特殊気散ノズルを用いたことで、浄化効率の向上、並びに、装置のコンパクト化を実現しました。処理槽内で気化したVOCはブロワーにより吸引し、活性炭に吸着させます。また、VSAPは2パス1ユニット仕様となっていますので、1台のVSAPに1回通すことで2回の気散処理を行います。豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議において、実効性が『特に優れている』に評価されました。

特殊気散ノズルで浄化効率が向上

特殊気散ノズルは、気液混合を瞬間的に行い、優れた浄化効果を発揮します。

コンパクトなユニット仕様

装置がコンパクトなユニット式なので、狭隘地でも容易に設置可能です。

メンテナンスフリー

VSAPユニットは通常メンテナンスを必要としません。ただし、オプションの活性炭槽は活性炭の交換が必要です。

原水条件に柔軟に対応

VSAPユニットの連結により原水の濃度及び処理量に対して柔軟に対応します。

VSAP設置状況